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東北電、5年ぶり増収増益 3月期、燃料価格下落が影響

東北電力本店

 東北電力は30日、2020年3月期連結決算を発表した。売上高は0.1%増の2兆2463億円、経常利益は52.1%増の999億円、純利益は35.7%増の630億円。燃料価格の下落などが影響し、5年ぶりの増収増益となった。
 売上高は小売りの販売電力量が暖冬による暖房需要の減少や、競争激化による契約切り替えなどで2.5%低下したが、卸売りは首都圏への販売電力量増加などで8.8%伸びた。
 女川原発(宮城県女川町、石巻市)と東通原発(青森県東通村)が長期停止する中、収益面では、輸入燃料価格の変動が電力販売価格に反映されるまでの時間差で生じる差額が、前年度の180億円の差損から220億円の差益に転じ、全体の利益を押し上げた。
 このほか、昨年10月の台風19号に関する被害設備復旧費用など61億円を特別損失に計上した。
 期末配当は前期と同じ20円。中間と合わせた年間配当は増減なしの40円とした。連結対象子会社は50社。
 次期業績予想は新型コロナウイルスの感染拡大による電力需要などへの影響が不透明なため、未定とした。近年では、東日本大震災の影響などで11〜13年の決算発表時に次期予想を未定としていた。
 記者会見した樋口康二郎社長は「販売電力量の前年割れが続き、実態としては厳しい状況にある。コスト低減による競争力強化と販売拡大を図りながら収益を確保したい」と説明。「新型コロナ感染拡大による収支への影響は広範囲にわたる」との認識を示した。


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2020年05月01日金曜日


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