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宮城の製造現場、テレワーク代替できず 消毒・換気などで対応

防護服を着用し、海外から富谷市の工場に到着した部品を開封する東洋刃物の従業員(同社提供)

 宮城県内の製造業の生産現場が、新型コロナウイルスの感染拡大防止に神経をとがらせている。政府は在宅勤務を推奨するが、製造の最前線をテレワークに置き換えることは不可能。他県の工場で感染者が確認された例もあり、各社は水際対策にあの手この手を打つ。
 産業用刃物製造の東洋刃物(富谷市)の本社工場に4月17日、海外から調達した金属部品が搬入された。新型コロナの影響で1カ月以上遅れての待ちに待った到着だったが、輸送過程でウイルスが付着した可能性を考慮。防護服を身に着けた従業員が消毒をし、確認作業は週明けの20日に持ち越した。
 同社によると、海外との取引量は少ないものの、調達した搬入物は必ず消毒している。製造部富谷工場の担当者は「共有する道具や加工機を使用する際もリスクがある。対面での作業は行わず、1日3回の換気を徹底している」と明かす。
 感染は主に飛沫(ひまつ)が原因とされているが、米国立衛生研究所チームの研究によると、新型コロナウイルスはプラスチック表面で最大72時間、ステンレスで48時間、段ボールで24時間にわたり感染力を維持する。
 電子部品を手掛けるトーキン(白石市)は、こうした研究結果や他社の事例を踏まえ、搬入資材を梱包(こんぽう)した段ボールには丸1日触れないことにしている。担当者は「勤務時間外の行動までは制限できないが、現場でできることは全てやりたい」と強調する。
 弘進ゴム(仙台市)は、別の企業の工場で更衣室を起点としたクラスター(感染者集団)が発生している状況に注目。4月9日以降、作業着に着替えてから通勤し、更衣室を使わないよう呼び掛けている。社内食堂も閉鎖した。
 総務課の担当者は「大敵の『3密』をつくらないよう、積極的に対策を実践したい」と話す。


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2020年05月02日土曜日


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