
香る葉セリ 春の恵み 石巻で収穫最盛期
宮城県石巻市河北地区で、江戸時代から栽培が続くとされる伝統野菜「河北セリ」の一種「葉セリ」の収穫が最盛期を迎えている。春に芽吹いた茎葉だけを刈り取り、秋冬に根ごと収穫する「根セリ」より柔らかく、香りの良さが特長だ。
いしのまき農協セリ部会では今年、10人の生産者が計90アールで栽培し、5月中旬までに計17トンを出荷する見込み。新型コロナウイルス感染症の影響で、市場価格は2割程度安くなっているという。部会長を務める同市相野谷の高橋正夫さん(72)は「生育は順調。葉セリの独特な味わいを楽しんでほしい」と話す。
2020年05月02日土曜日