宮城のニュース

仙台市議会が増額補正1384億円可決 郡市長、緊急対策は「5月下旬」

質疑中は出席委員を抑制したため、空席が目立った予算委

 仙台市議会臨時会は2日、過去最大1384億6155万円を増額する本年度一般会計補正予算案など4件を原案通り可決、専決処分1件を承認し、閉会した。郡和子市長は予算等審査特別委員会で、第3弾となる緊急経済対策に関し「概要を遅くとも5月下旬までに発表する」と表明した。

 郡市長は「6日に期限迎える緊急事態宣言についての今後の政府方針、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、市内事業者へのヒアリングやアンケートを行い、本市経済への影響を把握する」と語り、実施すべき経済対策を取り急ぎ精査する考えを示した。
 減収事業者に20万円を給付する独自の「地域産業支援金」を巡り、日下和彦緊急経済対策担当課長は「前年同月比50%以上の売り上げ減少を要件とするが、今年起業した事業者も直近3カ月の平均売上高と比較するなど柔軟に対応したい」と運用方針を説明した。
 市教委は市立学校を6月1日に再開した場合、不足する授業日数が50日程度あると試算。本郷栄治教育指導課長は「授業日数を補うため、学校行事の精選や指導計画の工夫を検討中。児童生徒の過度な負担にならないよう配慮し、再開前に方針を示す」と述べた。
 2日の臨時会は休日返上で開かれた。議会事務局によると、市議会の休日開催は1993年7月3日の臨時会以来、27年ぶり。当時はゼネコン汚職事件で逮捕された石井亨市長の辞職願に全会一致で同意した。

◎感染防止で出席者抑制

 仙台市議会臨時会は2日、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、予算等審査特別委員会の質疑中は出席委員の数を絞り、入れ替え制を取り入れるなど異例の議事運営で開かれた。
 予算委は全議員55人で構成し、議会棟1階の特別委員会室で開催される。各会派は定足数の28を下回らない範囲内で、事前に出席する委員の数を調整した。
 開会直後と採決時は全員出席したが、約3時間の質疑中は前後半に分けて33人ずつ入り、他の委員は会派控室で議会中継を視聴し、論戦を見守った。7人は前後半とも出席を控えた。
 ベテラン議員は「ある程度『密』が避けられた。厳しい状況が続くなら今後もこうすべきだ」と評価。若手議員も「違和感や不自由はなかった」と語った。
 別の若手議員は非常事態と理解しつつ「議会中継は現場の熱量が分からない。テレビで国会中継を見ている気分だ」と不満も。「いっそのこと(委員会室よりも広い)本庁舎の8階ホールで開催したらどうか」と提案する声も上がった。


2020年05月03日日曜日


先頭に戻る