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収入減・不安増 学生「アルバイト見つけたい」 親の収入減が打撃も

自宅で高校生にオンライン指導する木村さん。アルバイト先の新型コロナ対策で対面指導から切り替えることができた=仙台市青葉区

 新型コロナウイルスの影響でアルバイト先が減り、生活面の不安を抱える学生が東北でも増えている。飲食店や学習塾など、生活を支えてきた業種の多くは休業や事業縮小を強いられた。親の収入減との「二重苦」に悩む学生もおり、支援が求められている。
 「日々、蓄えを切り崩している状態。連休明けに少しでも状況が落ち着いたら、早くアルバイトを見つけたい」。仙台市太白区の東北学院大3年堀川琉さん(21)は先が見えない状況に不安を募らせる。
 進級で泉区から青葉区のキャンパスに移るため今春に引っ越した。新たなアルバイトを探し始めたが、求人自体がほとんどない。家賃は親に支援してもらいつつ、月5万〜6万円のバイト代と奨学金で生活を成り立たせてきたため、収入減のダメージは大きい。
 生花店を営む秋田市の実家も3月以降、新型コロナの影響による卒業式や入学式の中止で打撃を受けた。「親に負担を掛けないためにも、今まで以上にバイトをしなければ」と思う。
 周りの学生の多くが、飲食店などの休業で働けなくなった。テークアウトの仕事で続けられる例が少しあるくらいだ。
 「感染リスクを考えると、今は外に出てバイトを探し回るわけにもいかない」。身動きが取れないジレンマを抱えながら、新型コロナの影響が一日も早く収まるよう願っている。
 かろうじてアルバイト先を確保できた学生もいる。東北大大学院工学研究科で学ぶ木村健人さん(23)=青葉区=は今月、オンラインで高校生に数学などを教える仕事を始めた。
 昨春から個別指導と家庭教師のアルバイトを続ける。勤務先の企業が感染防止策として対面指導をオンライン指導に切り替えてくれたおかげで、収入を維持できた。
 親からの仕送りだけでは生活費を賄えず、アルバイトは欠かせない。木村さんは「自分は運が良かったと思う」と話す。
 生活費を浮かすため、大学側に帰省が禁止される前に実家に帰った友人もいる。木村さんは「大学は立ち入りが禁止され、研究室の機器も電源が切られたまま。早く研究を再開したい」と、元の学生生活に戻れる日を切望する。


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2020年05月05日火曜日


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