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我慢の日々 疲労色濃く 緊急事態宣言延長 東北各地の声

営業自粛で店舗のシャッターが閉まり、閑散とする仙台市中心部の商店街=4日、仙台市青葉区一番町 

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う全国の緊急事態宣言が今月末まで延長される方針が正式決定した4日、東北各地の人々は現状と先行きをどのように受け止めたのか。街頭などで話を聞いた。感染防止のためには仕方ないと認識しつつも、経済停滞による暮らしの不安や学校に登校できないストレスなど、長引く自粛生活と我慢の日々に疲労の色は濃くなりつつある。


◎受験に不安

 一番の気掛かりは、中学生活最後の青森県中総体があるのかどうか。ソフトテニス部で県大会出場を目指し練習に励んできたが、部活も中止になりコートに立てていない。県内の感染状況を見ながら、工夫して開催してほしい。
 高校受験を控え、授業が進まず漠然とした不安がある。家では勉強がはかどらないので、休校を延長しないでほしい。予定通り7日の再開を望んでいる。
(黒石市・津川侑醐(ゆうご)さん・黒石中3年・14歳)


◎違和感残る

 まだ感染者が確認されていない岩手県も含めた延長は、全国で感染者が増加している現状を見れば仕方がないかもしれないが、違和感は残る。
 感染は怖いけれど生活がある以上、仕事は休めない。街中に人がいない現状に私たちがいつまで耐えられるのか、先が見通せないままだ。外出自粛や休業が長引けば経済は回らなくなる。命を絶つ人が出てこないか心配だ。
(盛岡市・堀内織江さん・自営業・44歳)


◎生活崩さず

 感染拡大を防ぐために延長は必要だと思う。仙台市内では感染者の発生が落ち着いたようだが、この地域だけの課題ではない。今を辛抱すれば、全国で早く元の生活に戻れるのではないか。
 自分も体が強くないので、自宅で過ごすようにしている。週1回、スーパーに出かけるのが気分転換だ。ベランダで日光を浴びるなどして、生活リズムを崩さないようにしたい。
(仙台市青葉区・加藤志げ子さん・無職・76歳)


◎休業緩和を

 東京、大阪といった大都市圏での延長は当然だ。そもそも6日までに終息のめどが立つはずがない。分かっていたことだ。政府の見通しが甘い。31日まで延ばしても厳しいだろう。
 ただ秋田県は別だ。しばらく感染者は出ていない。今も感染者が相次ぐ大都市と一緒にする必要はない。状況次第だが大型連休を乗り切ることができれば、県の休業要請は緩和してよいのではないか。
(秋田市・三浦利喜雄さん・無職・77歳)


◎検温続けて

 緊急事態宣言の後、山形県でも感染者数が減少傾向なので効果はあった。解除すると、また増えるのではないかと不安だったので延長には賛成する。県が実施する県境付近での検温も続けてほしい。
 ただ、飲食店などの休業が長引くとアルバイトができず、収入が途絶えてしまうのではと不安を抱える学生も多い。一律10万円の給付は助かるが、国は学生への支援も検討してほしい。
(山形市・吉田菜々さん・山形大3年・20歳)


◎収入が激減

 タクシーの利用者は激減した。今日は午前中4時間半の勤務でゼロ。1日誰も乗らない時もある。収入に直結し、弁当も買えない。安売りでなんとかしのいでいる。さらに売り上げが落ち込めば、いずれ会社が倒産するのではないか。
 緊急事態宣言を延長するなら、収入減の穴埋めをもっと講じてほしい。(1人10万円の)特別定額給付金も1度だけでは全然足りない。
(伊達市・高橋進さん・タクシー運転手・60歳)


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2020年05月05日火曜日


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