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昭和3年の仙台市全図を再復刻 東北産業博の会場も

発売された再復刻版の仙台市全図

 仙台市宮城野区の出版社「風の時編集部」は、1928(昭和3)年に発行された「仙台市全図」の再復刻版を発売した。編集部が発足した2006年に初めて復刻し、既に完売した人気の古地図で、最近の街歩きブームを踏まえて再び世に送り出す。佐藤正実代表(56)は「昭和初期の地図を眺め、家でも有意義に過ごしてほしい」と話す。
 再復刻版はB1判。元の地図を一回り大きくした復刻版をさらに拡大し、地図上に書き込まれた細かな文字を読みやすく工夫した。
 縮尺は1万分の1。1921年に当時の国鉄東北線に架かった宮城野橋(通称X橋)、25年開業の宮城電鉄(現JR仙石線)や26年開業の仙台市電の路線図が描かれ、現在の青葉区川内地区には28年に開催された東北産業博覧会の「第一会場」の記載もある。
 14年前の復刻版と同様、佐藤代表の知人が良好な状態で保管していた元の地図を活用した。前回は著作権を持つ男性の行方が分からぬまま発売となったが、その後、男性の三男が名乗り出たため権利問題も解消されている。
 復刻版は当時2000部を発行し、完売した。今回は1200部を発行し、市内の主な書店や通販サイト「楽天市場」で、1部1650円で販売している。
 佐藤代表は「街歩きする人気テレビ番組のおかげで古地図が注目されている。新型コロナウイルス感染拡大で、外出自粛を余儀なくされた今、地図を手に約90年前の仙台の街を想像してみてはどうか」と話す。
 連絡先は風の時編集部022(295)9568。


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2020年05月05日火曜日


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