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岩手・宮古の塗装会社が仙台のカフェを支援 手作りマスク買い取り、地元の子どもに寄付

打ち合わせをする田鎖さん(左)と佐藤さん

 仙台市若林区の「カフェくるり」が手作りするマスクが、岩手県宮古市の園児、児童に届けられることになった。新型コロナウイルスの感染予防にと、宮古市の塗装会社「東北ペイント」がマスクを買い取り、子どもたちに寄付。ウイルスの影響による売り上げ減で、マスク作りに乗り出したカフェの応援にもつなげる。
 若林区に仙台店を構え、宮城県内の仕事も手掛ける東北ペイント社長の田鎖信幸さん(56)は「大人以上に子どものマスクが手に入りにくい。地元で着けていない子どもを何回か見掛け、小さいマスクの必要性を感じていた」と話す。
 マスクは同社が発注した子ども用300枚。カフェのスタッフら5人が布の裁断、縫製、洗濯・消毒、アイロンがけを急ピッチで進め、4月28日に納品した。30日には東北ペイント本店に近い山口保育所に寄贈され、大型連休明けには山口小にも届く。
 カフェは地下鉄東西線薬師堂駅前にあり、隠れ家のような雰囲気が特徴。新型コロナの影響で店内飲食を休み、テークアウト中心に。マスク作りは3月末、スタッフの雇用確保と顧客への感謝を込めて始め、口コミを頼りにほそぼそと、1枚600円から販売していた。
 4月上旬、仕事の打ち合わせで立ち寄った東北ペイントの社員が大人用と子ども用を購入し、会社に持ち帰った。マスクを一目見て「立体的な形が顔にフィットすると思った。小さいサイズもあり色柄も気に入った」と田鎖さん。すぐに寄付を思い立ったという。
 カフェ店主の佐藤光(みつ)さん(61)は突然の大量受注に「先行きに不安を感じる中で励みになった。手作りマスクを通し、みんなが少しでも前向きになってくれたらうれしい」と話す。
 田鎖さんは「困った時に助け合う大切さを東日本大震災で痛感した。布マスクは子どもが汚しても洗って使えるので、ぜひ活用してほしい」と期待する。


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2020年05月06日水曜日


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