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コロナ懸念で通所の利用者減、訪問介護型にシフト 仙台の事業所新たな対応

利用者の自宅で一緒に体操する松沢代表(左)=仙台市若林区

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、宮城県内でデイサービスなど通所型の介護サービス利用を控える高齢者が増え、事業者の自主休業も相次ぐ。体を動かさないと筋力低下や運動機能悪化の恐れがあるため、厚生労働省は3月、臨時措置として通所型と訪問型を組み合わせた介護サービスの提供を可能とする通知を出した。仙台市ではリハビリ専門の通所型介護事業所が、新たに訪問型サービスを始めている。
 要介護度の比較的低い高齢者らが利用する「リハサポート若林」(若林区)では3月中旬以降、新型コロナの感染リスクを心配し、通所を控える人が多くなった。平日の利用者は午前、午後とも5、6人で通常の半数程度になり、4月10日に訪問型サービスを始めた。
 利用者は同月24日時点で7人。スタッフが自宅を訪れて健康状態をチェックし、約1時間マンツーマンでストレッチや関節を柔らかくする体操などを行う。外を散歩することもある。
 松沢平代表は「一度、要介護度が高くなると、なかなか回復できない。通所をやめても体を動かす機会を提供したい」と話す。
 利用者からも好評だ。80代女性は「感染が怖く通うのをやめたが、1人で体を動かそうと思ってもできない。専門職に来てもらってありがたい」と感謝する。
 松沢さんは「誰かと交流し、通うことで元気になる人もいる。介護報酬が入り事業所を運営する上でも助かる。感染予防策を徹底し、当面は通所型と訪問型の併用を続けたい」と話す。
 泉区の「リハくる泉中央」は4月17日、訪問型サービスを開始。福岡直樹代表によると、家族から感染を心配されるケースが多く、5人の利用者が通所型から訪問型に切り替えた。
 福岡さんは「特に1人暮らしの人は一緒に運動して不安や悩みを話すことで、心が落ち着くようだ。健康相談を受けることもある」と語り、希望者に随時、訪問対応する方針を示す。
 一般社団法人日本デイサービス協会(東京)の鶴村剛事務局長は「通所型は全国的に利用者が減り、売り上げが10〜20%減少している事業所が多い。今後は訪問型が増えていくのではないか」とみている。


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2020年05月08日金曜日


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