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感染対策徹底、そろり再開 仙台の飲食店「油断心配」

休業要請が解除され、店内での食事の提供を再開した飲食店。出来たての料理を持ち帰る客の姿もあった=7日午後5時ごろ、仙台市青葉区国分町

 新型コロナウイルス特措法に基づく事業者への休業要請が7日、青森、岩手、宮城、秋田の4県で解除された。大型連休明けの仙台市中心部では、飲食店などが徐々に営業を再開。依然、不要不急の外出自粛が呼び掛けられる緊急事態宣言下の繁華街に、遠慮がちな笑顔が行き交った。
 「お客さまが楽しめる場所と雰囲気を一刻も早く取り戻したかった」
 仙台市青葉区国分町の定禅寺通沿いにある和食居酒屋「無垢(むく)とうや」。4月19日から休業していたが、系列6店中4店を再開させた。斎藤和之専務(43)の顔も自然とほころぶ。
 木目を基調とした落ち着いた店内。ランチタイムから午後8時までの営業で、客は計20人ほど。カウンターを含めて通常40弱の客席を半分に間引いたが、本来の状態にはほど遠い。
 それでも、斎藤さんは一息ついた思いだ。「大家さんに家賃減免に応じてもらい、休業中の人件費を何とか支給した。時間短縮営業でも再開したかった」
 休業中も常連客から再開の問い合わせがあった。週明けにも午後10時までの営業を目指すが、まずは客の入りを見ながらの「慣らし運転」だ。
 新たにテークアウトも始めた。換気や消毒といった対策を徹底しつつ「気温、湿度ともにこれからの時期は食中毒に注意しないと」と気を引き締めた。
 街は喜び一色ではない。青葉区の仙台朝市で食材を仕入れた飲食店経営の40代女性は「ウイルスがなくなるわけではない。油断して気が緩み、感染者が再び増えないか心配だ」と話す。
 仙台駅前に店を構え、客は関東方面などからの出張族が多い。感染を危惧し、4月上旬からテークアウト限定でしのいできた。
 「時間や酒の提供量など細かく規制された方がいい。安全が経営者側に任されては、万が一、クラスター(感染者集団)が発生したらと思うと怖い」。不安の中、当面は常連客のみの予約制で営業するという。


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2020年05月08日金曜日


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