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「脱落企業出るかも」 福島県、最長で31日まで休業や時間短縮の要請継続

休業が続くJR福島駅前のパチンコ店=7日午後、福島市栄町

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が延長される中、東北では福島県だけが最長で31日まで休業や時間短縮の要請を継続すると決めた。県内で感染者の確認が続いているためだが、事業者からは不満の声が漏れる。
 県内のパチンコ・パチスロ164店が加盟する県遊技業協同組合連合会(福島県郡山市)は「短期間で終息させることが大切だ」として、4月25日までに全店が休業するなど足並みをそろえて県の要請に応じてきた。
 県の延長要請を受け、当面は休業を続けると決めたが、組合員の思いは複雑だ。隣接する特定警戒都道府県の茨城県の要請期間が17日までで、警戒レベルが低い福島より2週間も短いためだ。
 「他県は独自の考えに基づき期間を示した。福島は安倍首相の言葉をなぞっただけ」。半沢通専務理事は冷ややかに語った上で「『何とか我慢してくれ』とのことだろうが、企業によって体力に違いがある。脱落する企業も出かねない」と指摘する。
 営業時間を短縮している飲食店も苦闘が続く。県飲食業生活衛生同業組合(福島市)の加盟事業者は、短縮に伴い売り上げが激減。特に観光収入のウエートが大きい会津地方の事業者の経営悪化が著しいという。
 福地雅人専務理事は「6日までということで我慢していた事業者は多い。県は早めに協力金を交付し、要請を延長する以上、上積みもお願いしたい」と訴える。
 県内の映画館も営業再開を見通せずにいる。郡山テアトル(福島県郡山市)の担当者は「新作の公開延期が相次ぎ、再開しても大勢の来場は見込めない。県の延長要請に応じるほかない」とジレンマを口にした。


2020年05月08日金曜日


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