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「店やりやすくなる」 国分町や川反の飲食店主、客足の回復に不安も

休業要請が一部解除されたものの、繁華街を歩く人はまばらだった=7日午後6時25分ごろ、仙台市青葉区の国分町通

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休業要請が7日、青森、岩手、宮城、秋田の4県で解除され、山形県でも11日の解除が決まった。稼ぎ時の大型連休中も休業を強いられた飲食店から安堵(あんど)の声が上がる一方、客足の回復や感染の終息は見通せず、各店は長期戦を覚悟する。
 仙台市青葉区の国分町エリア。4月3日から休業していた老舗「おでん三吉」は5月12日の再開を決めた。田村浩章社長(50)は「営業は悪いという空気だったが、少しはやりやすくなる。感染防止対策を万全にして臨みたい」と前を向く。
 秋田市の歓楽街、川反にあるレストラン「kimura」は7日、約2週間ぶりの営業再開に向け準備を始めた。4月の収入は前年の3分の1。連休前にパスタのテークアウトを始めたが、利益はほとんど出ていない。
 店主の木村和則さん(41)は「お客さまを待たせていたので、ひとまずほっとした」と話す。一方で「外出が悪いというイメージはまだ払拭(ふっしょく)されておらず、客足が戻るかどうか不透明だ」と懸念する。
 全国で唯一、感染者が確認されていない岩手では連休直後の解除に不安の声も聞かれる。盛岡市大通のイタリア料理店「otto」は営業を再開したが、三井喜晶料理長(36)は「解除は少し早いと感じる。店の営業が再開した地域に他県から人が流れないか」と心配する。
 岩手県産若鶏の焼き鳥が人気の「鶏や あさぎ」(山形市)は、仕入れなどの都合から今月末まで休業する予定だ。「すぐに居酒屋に行く雰囲気にはならないだろう。テークアウトもそろそろ飽きられるのではないか」。店主の浅黄俊司さん(38)の不安は尽きない。
 青森県弘前市の天ぷら店「いもや」は8日ぶりに営業を再開し、昼から次々に常連客が訪れた。家賃を減額してもらって何とか営業できているといい、店主の対馬彰弘さん(67)は「一人でもお客さんがいるなら店は開けたい」と客足の回復を期待した。


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2020年05月08日金曜日


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