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通勤も「3密」回避 カーシェアや自転車の利用拡大

公共交通機関に代わる通勤手段として利用が広がるカーシェアリング=仙台市青葉区

 新型コロナウイルス感染拡大で密閉、密集、密接の「3密」回避が進む中、仙台市内でも通勤手段に変化が表れている。不特定多数の人が乗る電車、バスに代わり、カーシェアリングや自転車の利用が拡大。テレワークが進む中でも通勤せざるを得ない層の重要な足となっている。
 カーシェア最大手のタイムズモビリティ(東京)は3月初旬、通勤利用に適した午後6時〜翌日午前9時のプラン「ナイトパック」を500円に値下げするサービスを開始した。従来の利用料(最低2640円)を5分の1以下にし、職場近くのカーシェア専用駐車場と自宅の往復に利用してもらうのが狙いだ。
 同社によると、全国の3月の利用件数は2月の約3倍に増加。仙台市内でも利用件数が増えているという。4月20日からは480円でプランを提供している。
 不特定多数が利用するため、全車両に除菌スプレーを備えるようにし、利用者には換気や運転前後の手洗いを呼び掛ける。同社広報は「在宅勤務などが望ましくても、業務上、出勤が避けられない人の選択肢としてほしい」と話す。
 近場の通勤に電動自転車やバイクを活用する動きも広がる。
 「使わずに眠っていた自転車やバイクを整備してほしいとの依頼が急増した」と話すのは、仙台市などで11店舗を営む早坂サイクル商会の早坂忠会長(77)。消毒などの対策を徹底しながら全店舗を開けており、「以前は比較検討だけで帰る人も多かったが、通勤のために確実に買っていく人が増えた」という。
 ただ、学校の一斉休校に伴い、例年、通学用で自転車購入のピークに当たる3月と4月の売り上げは減少している。早坂会長は「かつてない事態。早期の終息を願うしかない」と複雑な心境をのぞかせた。


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2020年05月09日土曜日


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