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仙台中心部に買い物客繰り出す 休業要請解除後初の週末 飲食店嘆き「客足は戻らず」

休業要請の解除後、中心部の商店街で買い物などを楽しむ大勢の人たち=9日午後、仙台市青葉区一番町の広瀬通

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う県の休業要請解除後、初の週末となった9日、仙台市中心部はマスク姿で買い物に訪れる市民の姿が目立った。「外出自粛が緩むのは怖い」との声が上がる一方、飲食店からは「人通りが増えても客足は戻っていない」との嘆きも聞こえた。
 「思ったより人が歩いている。休業要請解除は早かったのではないか」。整体のため、約1カ月ぶりに市中心部に足を運んだ亘理町の会社員後藤あいさん(47)は眉をひそめた。
 子どもの通学用かばんを買いに約3カ月ぶりに青葉区一番町を訪れた泉区の主婦(42)は「平常時の平日程度の人出」と見積もる。「病気の家族がおり、外出自粛が緩んで感染がまた広がるのが怖い」と手早く買い物を済ませた。
 外出などの自粛が求められる状況は変わらず、飲食店の苦境は続く。
 一番町のカフェ「だいず屋 豆○」は、約1カ月の休業を経て7日に営業を再開したが「以前の客足には戻っていない。持ち帰り商品を増やすなどで対応したい」と店長の村上藍さん(28)。アジア料理店「マカン」のオーナー石井松郎さん(62)も「人はどっと増えたが、会社勤めの人が街に戻らないと飲食店に人は来ない。この状況が続くと店が持たない」と嘆いた。
 10日の母の日を前に、仙台三越内の生花店「モンソーフルール仙台三越店」では、カーネーションの鉢植えなどを買い求める市民が相次いだ。育児休業中で泉区の妻の実家に滞在する東京都の会社員(37)は「開いているかインターネットで確認して来た。外出を控える義母の気分が明るくなるよう、かわいらしい色を選んだ」と笑顔を見せた。
 仙台三越は4月21日以降、食品フロアを除き休業中だが、同店は顧客の要望を受け7日に営業を再開した。スタッフの千葉理香さん(27)は「花業界は最も忙しい時季。市場に花が出荷されているのに販売できず心苦しかった」と語った。


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2020年05月10日日曜日


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