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仙台工高の教職員、学校再開に備えフェースシールド手作り 実技授業で生徒が活用

完成したフェースシールドを装着する菅原教諭=仙台市宮城野区の仙台工高

 仙台工高(仙台市宮城野区)機械科の教職員が、6月1日の学校再開を待つ生徒のため、顔全体を覆う防護具「フェースシールド」の製作を進めている。機械科は実技の授業が半分で、部品の作り方を教える場合などは生徒が集まり、一時的な密集が避けられない。新型コロナウイルス感染リスクを少なくし、安心して授業を受けられるよう交代制で作業に励んでいる。
 製作中のフェースシールドは縦30センチ、横40センチほどの大きさ。5年前、市内の企業から寄付された3Dプリンターで、頭部に着ける樹脂製のフレームを作った。
 ラミネートフィルムに穴を開け、フレームにはめ込めば完成する。顔を覆う部分にクリアファイルを活用する例もあるが、ラミネートフィルムの方が透明度が高く採用した。材料は校内の在庫品を使ったという。
 機械科の菅原孝久主幹教諭(51)は「実技の授業では部品の作り方などを見せる際、どうしても生徒たちに集まってもらう必要があり、フェースシールドが感染対策となると考えた」と製作の理由を説明する。
 「医療現場で使われるフェースシールドを学校で作れないか」。4月中旬、教職員の間でアイデアが浮上し、試作に取り掛かった。神奈川大がインターネットで無料公開するデータを参考に、樹脂の密度を調整するなどして製作している。
 機械科は3学年合わせて約200人の生徒が在籍する。フェースシールドは50個程度を作り、共有の備品として消毒しながら使ってもらう。教職員も県の休業要請のため、在宅勤務が原則となっており、交代で登校し作業を進めている。
 菅原教諭は「学校が再開したら、教職員が休校中にコツコツ作っていたことを生徒たちに伝えたい。ものづくりへの関心がさらに高まればうれしい」と話す。


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2020年05月10日日曜日


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