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東北4県の客足低調 休業施設再開後初の週末 店側「心から喜べぬ」

買い物客の姿がまばらなシーパルピア女川=9日午前11時10分ごろ、宮城県女川町
閑散とした八食センター=9日午後0時15分ごろ、八戸市
山菜などが並んだ材木町よ市=9日午後3時25分ごろ、盛岡市

 青森、岩手、宮城、秋田4県の集客施設などが9日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う各県の休業要請が解除されてから初めての週末を迎えた。感染への警戒からか各地とも客足は低調。「3密」を避けるなど、接客側も感染防止に気を配りながらの対応を強いられた。
 7日に時間を短縮して再開した秋田県男鹿市の男鹿水族館GAO。9日の来館者は昨年同期の半分以下の約150人にとどまった。社長の芝田昭博さん(66)は「非常に厳しい。現状ではぜひ来てくださいと言えないもどかしさがある」と嘆いた。
 大型連休中に全館休業した青森県八戸市郊外の食品市場「八食センター」は、昼時になっても閑散としたまま。運営する協同組合によると、4月も来客数は昨年の4割程度にとどまっている。週3回は訪れるという市内の男性(78)は「今日はまだいい方。平日には子どもたちの運動会ができるぐらい空いている」と話した。
 「まだ感染に気を付けないといけない。心から喜べない」。宮城県女川町でカフェを営む堂賀光枝さん(60)がつぶやいた。
 町中心部のテナント型商業施設「シーパルピア女川」にある店舗を9日に再開させたが、飲み物などのテークアウトに限った。この日は施設全体も人影はまばら。堂賀さんは「早く以前のような人出が戻ってほしい」と願った。
 自粛が続いた地域のイベントも9日再開され、盛岡市では恒例行事「材木町よ市」が約1カ月遅れであった。
 例年は総菜、地ビールを扱う約100店が軒を連ねるが、出店は青果を扱う13店のみ。来場者にはマスク姿が目立ち、人出は「昨年の2割程度」(実行委員会)となった。
 各地では感染防止への工夫も見られた。GAOは密集を避けるため、餌やりイベントや飼育員による見学ツアーなどを中止。出勤する従業員の数を通常の半分程度に絞った。入館前の手指の消毒、周囲の人と距離を取って見学するよう来館者に周知を図った。
 よ市では、実行委が出店者に消毒液とビニール手袋を配布した。併せてマスクの着用や店同士の間隔を空けることなども呼び掛けた。
 開催は例年通り11月まで毎週土曜を予定する。実行委員長の菅原奎一郎さん(73)は「少しずつ大きく広げたい。来場する皆さんもマスクを着けて来てほしい」と語った。


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2020年05月10日日曜日


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