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ネット宿泊前売り券で旅館サポート 東北も14施設参加

旅館サポーター制度「種プロジェクト」のホームページ

 新型コロナウイルスの影響で苦境に立つ旅館やホテルの宿泊前売り券をインターネットで販売する旅館サポートの試み「種プロジェクト」が東北でも広がりを見せている。東北からは米沢市や大崎市などの14の宿泊施設が参加。利用拡大に期待を寄せる。

 4月上旬に始まった種プロジェクトは「未来の宿泊に、今払う」がコンセプト。全国で約70の宿泊施設が加わる。利用者は専用サイトから、旅館やホテルの宿泊前売り券(有効期限3年)を購入できる。開始後約1カ月で、延べ約1800人から計約5300万円の支援が集まった。
 東北からは米沢市の小野川温泉や山形県大蔵村の肘折温泉、大崎市の鳴子温泉、青森県風間浦村の下風呂温泉などの14施設が参加し、徐々に広がりを見せる。
 小野川温泉の「名湯の宿 吾妻荘」は4月中旬に種プロジェクトに加わった。以前宿泊した観光客らから、宿泊券購入による支援と励ましのメッセージが多く寄せられている。
 江戸時代の1789年に創業した吾妻荘は、感染拡大に伴う緊急事態宣言を受け休業中。長期休業は約230年の歴史で例がなく、4月の客数は前年から9割減り、厳しい状況だ。若おかみの木村真衣さん(26)は「個々の発信では限界がある。まとまって情報を届け、多くの人に知ってもらえればいい」と話す。
 種プロジェクトの専用サイトができたのは4月上旬。全国各地の宿泊施設のホームページ制作を手掛ける富山県氷見市の丹羽尚彦さん(51)が開設した。観光客らの宿泊キャンセルが相次ぎ、多くの宿泊施設が大幅な減収に陥っている現状を知り、宿泊施設を応援したいと考えた。
 丹羽さんは「旅館やホテルはそれぞれの思い出がある大切な場所。応援の気持ちがあれば、ぜひ利用してほしい」と言う。


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2020年05月11日月曜日


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