
七ヶ宿の小中学校が授業再開 3密回避、教室に笑顔 宮城
新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言の延長を受けて宮城県内の小中学校が臨時休校を続ける中、七ケ宿町の小、中学校が11日、約1カ月ぶりに授業を再開した。
七ケ宿小(児童41人)は放送による朝会で、岩山悦朗校長が密接、密集、密閉の「3密」回避や、手洗いとうがいの徹底といった感染予防の取り組みを呼び掛けた。座席の間隔を1メートル以上離し、複式学級の3、4年生も教室を分けて午前中の4時間授業を行った。
児童はマスクを着用して登校し、健康チェック表を提出。学級担任が休み時間と給食前、放課後の1日3回、児童の机や椅子などを次亜塩素酸水を付けた布で拭いて消毒した。
4年の森下舞子さん(9)は「ゲームや宿題などをして家の中にいることが多かったので、友達と会えてうれしい」と喜んだ。3年の市川優悟君(8)は「みんなと外でドッジボールをしたい」と話した。
岩山校長は「全員欠席なく明るい笑顔が見られた。できうる限りの感染症防止対策を行い、学習面の遅れや体力不足、心のケアにも家庭と連携しながら適切に対応したい」と述べた。
同小と七ケ宿中(生徒20人)は4月8日に入学式を実施。授業を4日間行った後、同15日から休校。町は町内で感染者がなく、小規模校で3密を避けた授業が可能なため、再開を決めた。
2020年05月12日火曜日