岩手のニュース

津波避難路にハナミズキ咲く 陸前高田

陸前高田市の中心部を走る津波避難路の歩道に植えたハナミズキが花を付けた

 東日本大震災の教訓を踏まえ、陸前高田市中心部の津波避難路沿いに有志が植えたハナミズキが初めて咲き、見頃を迎えた。住民たちは「津波の時は、この花を目印に避難してほしいと伝え続ける」と決意を新たにしている。
 昨年11月、住民団体「陸前高田『ハナミズキのみち』の会」が植樹した。ピンクや白の花が咲き、買い物に向かう人々や復興工事に携わるトラック運転手の目を楽しませている。
 団体は2013年5月、市の嘱託職員だった長男を震災の津波で亡くした浅沼ミキ子さん(56)が設立した。長男健さん(25)=当時=は高台ではなく、市中心部の指定避難所で津波に襲われたという。
 浅沼さんは高台への避難を呼び掛ける絵本「ハナミズキのみち」を制作。沿岸部と高台を結ぶ避難路にハナミズキを植える活動も本格化させた。昨年5月には「この道を より高い所へ 駆け上がれ!」と刻んだ記念碑を道路脇に建てた。
 浅沼さんは「ハナミズキや絵本、記念碑を生かしながら、津波のときはより高い場所を目指して避難することの重要性を発信したい」と話した。


2020年05月12日火曜日


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