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品薄、盗難… 宮城の小売店、消毒液管理に苦悩

スーパーの店頭に設置された共用のアルコール消毒液=仙台市青葉区

 新型コロナウイルスの感染拡大で消毒用品が品薄となる中、宮城県内のスーパーやホームセンターが買い物客に使ってもらう消毒液の管理に注意を払っている。不特定多数の客が訪れる小売店にとって、共用の消毒液は感染防止に不可欠だが、入荷が難しい上、一部では盗難被害も発生。関係者は「大事に使って」と呼び掛けている。
 コロナ禍が本格化し始めた今春、県北部のスーパーで、店頭に置いた消毒液がボトルごと盗まれた。同店は以後、ボトルにチェーンをくくり付け、台座に固定する防止策を講じた。系列の他の店舗でも、ひもなどを使って柱や台座とボトルをつなぎ、盗難被害の抑止を図っている。
 仙台市宮城野区のホームセンターも、金属製の鎖などで台座と連結させた消毒液のボトルを、店舗入り口に設置している。
 人目につきにくいトイレ前に置いていた消毒液のボトルは、内容量が見る見る減った。別の容器に移し替えて持ち出すケースも想定されることから、撤去せざるを得なくなった。
 多くの生活必需品を販売し、一定数の客が連日訪れる店にとって、店頭の消毒液設置は感染防止に欠かせない。男性店長(45)は「来店客の不安を軽減できるよう、引き続き、さまざまな対策に取り組んでいく」と言う。
 青葉区のスーパーでは、コロナ禍以前から店舗出入り口付近に置いていた消毒液に、ナイロン製のテープを巻き付け固定した。
 この店では2月ごろから、一般向けの手指用消毒液の入荷が減り、最近はほとんど商品が入らない。薬用せっけんなどの関連品も入荷が限られ、店頭に並ぶと即、完売するという。
 4月以降は共用として使う業務用の消毒液を発注しても、新たに仕入れることが難しくなっている。男性店長(60)は「在庫分を大切に使っている。来店客にはワンプッシュの使用をお願いしたい」と話す。


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2020年05月14日木曜日


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