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参院宮城・桜井充氏が自民会派へ 入党には慎重姿勢

宮城県庁で記者会見し、自民会派入りの意向を決めた理由を説明する桜井氏

 無所属の桜井充参院議員(宮城選挙区)は15日、立憲民主、国民民主両党などでつくる統一会派に退会届を提出し、自民党の世耕弘成参院幹事長に会派入りの希望を伝えた。当面は無所属で活動する方針で、入党については「簡単な話ではない」と慎重姿勢を示した。
 桜井氏は国民の大塚耕平参院会長に統一会派を離脱する意向を伝えた後、世耕幹事長ら自民幹部と約30分間、非公開で会談。自民会派への入会届を提出した。
 会談後、桜井氏は報道各社の取材に「新型コロナウイルスの第2次補正予算案の編成に、医師としての経験を役立てたい。与党に行かないと十分な仕事ができない」と述べた。
 会談では、世耕幹事長らから入会を歓迎されたと説明。入党に関しては「自民党宮城県連にお願いしなければならない話になる。今すぐどうこうというわけではない」と語った。
 2016年の参院選宮城選挙区で旧民進党から立候補した桜井氏は、野党統一候補として自民現職との事実上の一騎打ちを制した。桜井氏は「民進党がなくなり、どこの政党で活動するのが県民の利益になるか考えた」と理解を求めた。
 退会届は国民の参院役員会が開かれる19日以降に受理される見通し。国民は昨年11月に桜井氏の離党を認める際、統一会派に当面残ることを踏まえて除籍(除名)処分にしなかった。

◎野党は批判、県連も反発

 無所属の桜井充参院議員(宮城選挙区)が自民党会派入りの意向を表明した15日、2016年の参院選を野党共闘で当選に導いた関係者に批判と戸惑いが交錯した。公認候補が苦杯をなめた自民党宮城県連も拒否反応。22年夏の次期参院選に向けた構図が一気に流動化し、与野党の心理戦が静かに始まりそうだ。
 「身売りであり、手のひら返し。辞職に値する」と一刀両断したのは立憲民主党県連の鎌田さゆり幹事長。「野党共闘がなければ、今座っている議席はない。議員バッジを着けられれば、政党はどこでもいいのではないか」と皮肉った。
 共産党県委員会の中島康博委員長も「裏切り行為は許されない」と怒りが収まらない。「完全に寝返ったので、われわれにも会えないのだろう。思いを聞きたいとも思わない」
 一方、桜井氏の古巣である国民民主党県連代表の沼沢真也仙台市議は「決断はそのまま受け止めるが、消化しきれていない」と困惑した。
 桜井氏から14日に連絡があったと明かし、「離党の延長線上にある判断だと思う。本人も悩んでいた」と説明。「与野党の立場に分かれたが、現時点で関係が決定的に変わるわけではない」と語った。
 鎌田、中島、沼沢の3氏とも今後の国政選挙で野党共闘の枠組みを維持する方針を示す。次期参院選について「白紙」と強調する桜井氏への対抗馬の擁立も辞さない構えだ。
 16年参院選で宮城選挙区は2人区から1人区となり、再選を目指した熊谷大氏(現宮城県利府町長)の議席を失った自民党。入党には慎重姿勢の桜井氏に、冷ややかな視線を送る。
 県連幹部の一人は「地方議員の間では『共産党と組んだ人間が今更なんだ』の大合唱。理解を得るのはかなり難しい」と内部の雰囲気を説明。ベテラン県議も「言行不一致。政治家の風上にも置けない」と切り捨てた。


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2020年05月16日土曜日


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