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「形は残っているな」 津波流出の車、9年2カ月ぶり地上に 気仙沼 

海藻や貝が付着した車両を確認する睦子さん(右から2人目)

 気仙沼海上保安署は15日、宮城県気仙沼市大島の浦の浜漁港の海中から、東日本大震災の津波で流出した車両を引き揚げた。
 車は岸壁から10メートル、深さ5メートルの海中にあり、工事用作業船を点検中の作業員が4日に発見した。ナンバープレートから島内の貨物船船長小野寺和則さん(63)の軽自動車と分かった。
 車を確認した妻の睦子さん(63)は「信じられない。震災後に亡くなった義母と車ごとフェリーに乗り込み、本土の病院に連れて行ったことが思い出される」と話した。
 睦子さんはスマートフォンで車を撮影し、関東方面を航海中の和則さんに送信。和則さんは「形は残っているな」と感慨深げだったという。車内から夫妻の運転免許証も見つかった。
 震災当日はマグロ船船長だった和則さんが帰宅しており、今回の発見現場から数百メートル離れた場所に車を止めてフェリーで本土へ出掛けたという。
 同署の前川拓洋次長は「震災から9年2カ月。復興途上であり、今後も海中から車両が見つかる可能性はある。適切に対応したい」と述べた。


2020年05月16日土曜日


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