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仙台の映画配給組合へ支援の輪 返礼品製造元に特需も

所狭しと積まれた返礼品の山の中で、発送作業に追われるJSN事務局員(事務局提供)

 新型コロナウイルス感染拡大による上映会の中止で、存続の危機にある映画配給協同組合「ジャパン・スローシネマ・ネットワーク」(JSN、仙台市)への支援の輪が広がっている。各地の応援する会の呼び掛けに、15日現在、約800口の支援が寄せられた。反響の大きさに関係者は「撮影地の支援にもつながっている。多くの善意に感謝したい」と笑顔を見せている。
 市民有志による応援する会は4月初めに発足。公開中だったJSN作品「あの日のオルガン」(平松恵美子監督・脚本)の上映会中止が全国で相次いだことを受けた。上映会中止は今年11月まで予定していた100カ所。損害は約5000万円に上る。
 支援は、1口5000円の支援金を募り、返礼品として、映画の撮影地である宮城県の石巻市や川崎町、北海道剣淵町、埼玉県蓮田市の2市2町の特産品「金華さば缶詰」「米粉入り焼き菓子」「白米2合セット」「古代米使用のせんべい詰め合わせ」の4品の詰め合わせを贈る。品代と送料を除いた金額がJSNへの支援金となる仕組み。15日現在、寄せられた支援は352個人・団体、計826口に達している。
 返礼品の製造元の中には、受注難にあえぐ家族経営の小規模会社もある。苦境下での思わぬ注文に、事務局のJSNには感謝の声が寄せられている。
 JSNでは、スタッフらが連日、返礼品の発送作業に追われている。理事長でシネマとうほく(仙台市)社長の鳥居明夫さん(71)は「予想以上の反響だ」と支援の広がりに目を丸くする。「弘前市で一時中止となった上映会が、来年3月に延期が決まるなど、コロナ収束後を見据えて明るい材料も出始めた」と今後に期待を寄せている。
 JSNは「シネマとうほく」を事務局に、秋田、茨城、奈良、福岡など全国12社の映画製作・配給会社が加盟している。


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2020年05月17日日曜日


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