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高齢ドライバー気軽に技能チェック 宮城・七ケ浜町がシミュレーターを導入へ

七ケ浜町が導入するドライビングシミュレーター(資料写真より)

 高齢者ドライバーによる交通事故の抑止と「運転寿命」の延長につなげようと、宮城県七ケ浜町は本年度、運転訓練などの機能を兼ね備えたドライビングシミュレーターを導入する。高齢者に免許証返納を働き掛ける動きが広がる中、マイカー需要が高い町民の事情を考慮。機器導入は全国の自治体で初めてという。
 簡易型の機器2台を年間89万円のリース契約で設置する。認知機能向上などの運転訓練と、運転に関する脳年齢測定のソフトが搭載され、モニターやペダル、スピーカーなどが1セットになっている。
 持ち運び可能で、町は新型コロナウイルス感染症の収束を見据えながら、各地区の避難所となっている集会所で高齢者対象の講習会を開く方針。参加者が楽しみながら正しい運転や日頃の状態などを自覚し、改善を図ってもらう。
 シミュレーターの活用で、女性より地区行事への参加が少ない男性の関心を引き、地域交流を促す目的もある。計測には1人当たり15〜20分かかるため、会場でダーツなど介護予防関連のゲームや保健師の健康相談を併せて開催。老人クラブとの連携も念頭に置く。
 機器導入は、東日本大震災からの復興支援を縁に町と地方創生包括連携協定を結んだセガサミーホールディングス(HD、東京)の協力で実現。同HD傘下の企業と損害保険大手が機器を共同開発し、認知症予防の専門家2人が監修した。
 町内の公共交通機関は町民バス「ぐるりんこ」を含むバスだけで、便数は限られる。買い物や通院など日常生活でマイカーを手放せないと感じる高齢者は少なくない。免許証返納で引きこもりがちにならないよう、生活の質を維持してもらう狙いもある。
 寺沢薫町長は「ドライブシミュレーターをきっかけに高齢者が互いの運転技術に気を配り、楽しく交流してほしい。介護予防にもつなげたい」と話す。


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2020年05月20日水曜日


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