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「夏休みいらない」高3に危機感 休校3カ月、見通せぬ再開後に中3も戸惑い

大学入試センター試験に臨む受験生。学習時間をどう確保するか、高校3年生の不安は尽きない=1月18日、仙台市青葉区の東北学院大

 新型コロナウイルスの感染拡大で、宮城県内の小中高校に通う大半の児童生徒は、31日まで約3カ月間の臨時休校を強いられる見通しだ。とりわけ中学3年生、高校3年生は受験への不安を募らせ、部活動の大会や学校行事の中止にやり場のない悔しさを抱えている。授業再開に向け、県内の6人に胸の内を聞いた。

 白石高の熊谷康平さん(17)=白石市=は「効率的に勉強しないと受験に間に合わない」と危機感を強め、「夏休みはなくてもいい」と言い切る。海外の大学を目指すが世界的な感染の収束が見通せず、国内進学も視野に入れる。
 来年の大学入学共通テストで、英語の民間検定試験や国語・数学の記述式問題の導入が見送られるなど、高校3年生は振り回されている。休校の長期化で、同級生と切磋琢磨(せっさたくま)する機会がないことを嘆く声も多い。
 「夏休みの短縮で高校のオープンスクールを回れるか心配」と話すのは、亘理町亘理中の釼明菜々華(けんみょうななは)さん(14)。休校中は復習を中心に取り組んだ。机と机の距離を保ち、友達との会話も制限される臨時登校の状況に「これって学校?」と戸惑いを隠さない。
 県高校総体や県中学総体など、集大成となる大会や学校行事の延期、中止が相次ぐ。角田市角田中柔道部の中島瑞貴さん(15)は「中総体の代わりになる場をつくってほしい」と主張。高校1年での全国高校総体(インターハイ)出場に向け、自宅での筋力トレーニングやランニングに汗を流す。
 古川黎明高の硬式野球部唯一の女子、宮越姫さん(17)=大崎市=は引退試合や交流試合の企画を希望する。「非公式試合であれば、女子の私も出場できるかも」と期待を膨らませる。
 仙台市六郷中の桜川玲颯(れいら)さん(14)=若林区=は「延期になった首都圏への修学旅行がどうなるのか、はっきりしてほしい」と気に掛ける。急浮上した「9月入学制」については「受験時期が後ろ倒しになるメリットはあるけど反対。入学式と卒業式は桜と一緒がいい」と語る。
 「楽しみにしていたハワイへの遠洋航海実習が延期になり残念」。宮城水産高の遠藤大空(そら)さん(17)=石巻市=は、祖父母のウニ漁を手伝いながら、学校に行きたい気持ちを募らせていた。「将来の夢は航海士。夏休みを返上するくらいの気持ちで勉強したい」と意気込んだ。


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2020年05月20日水曜日


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