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1ヵ月遅れやっと開館 硯伝統産業会館と観光物産交流館 「新たなスタートに」 石巻・雄勝

雄勝石で作った工芸品が並ぶ伝統産業会館

 東日本大震災の津波で被災した宮城県石巻市雄勝地区に地域活性化の拠点として市が整備した雄勝硯(すずり)伝統産業会館と、観光物産交流館「おがつ・たなこや」が完成し、現地で21日、式典があった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開館は予定より1カ月遅れたが、出席した地元住民ら約50人は地区の魅力を発信する施設の船出を喜んだ。
 両施設は雄勝湾に面する高さ約9メートルの盛り土をした地に整備された。特産の雄勝硯をPRする伝統産業会館は木造一部鉄骨一部2階で延べ面積約1650平方メートル。約200個の硯を壁に並べた「硯ウオール」や硯の歴史に触れられる展示室、雄勝石の工芸品を販売するコーナーを設けた。
 交流館は木造一部鉄骨平屋で、延べ面積約1100平方メートル。雄勝湾で取れた海産物の直売所を整備したほか、飲食店やカフェ、日用品などを扱う商店といった8事業者が入居した。
 震災後の仮設商店街の開設以来営業を続け、交流館に移ったすし店「伝八寿(す)し」の加納竜司さん(50)は「新型コロナの影響は見通せないが、新たなスタートとして区切りを付けることができた」と前を向いた。
 式典ではテープカットなどがあり、亀山紘市長はあいさつで「地区ににぎわいと活力をもたらす拠点となってほしい」と述べた。
 雄勝地区中心部では2020年度中の完成を目指し、雄勝総合支所の新庁舎や体育館、多目的グラウンドの整備が進む。


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2020年05月22日金曜日


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