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坂下康子さん急逝に惜しむ声 「宮城の政治に新風」「石巻弁恋しい」

坂下さんが所属した経済商工観光委員会の開催前に、黙とうする県議ら=21日午前10時ごろ、県議会棟

 宮城県議の坂下康子さんが19日、61歳で亡くなった。東北の女性県議として最多の当選8回を誇り、半生を県政の発展にささげた。飾らない気さくな性格は党派を超えて親しまれ、突然の訃報に関係者から惜しむ声が相次いだ。
 「まだ信じられない」。坂下さんの所属会派「みやぎ県民の声」の太田稔郎議員は肩を落とした。
 坂下さんは衆院議員秘書を経て1991年に初当選。女性県議として初めて県監査委員を務めた。社会党、社民党、民主党に所属し、2018年に民進党が解党した後、無所属で活動した。
 「政局争いに不満もあったのだろう」と推し量る太田議員。「明るい性格で周囲を笑顔にしてくれた。これから寂しくなる」と嘆いた。
 30年近くの付き合いがあるという共産党県議団の福島一恵議員は21日朝、県民の声の会派室に花束を届けた。「私が県議選に落選した時も食事に誘って励ましてくれた。実直で正直な人。あの石巻弁が恋しい」と在りし日をしのんだ。
 在職30年を迎えた県議は功績を顕彰され、県議会棟の3階ロビーに肖像写真が飾られる。坂下さんは来年が節目に当たり、10期務めた故清賢さんと親子で並ぶはずだった。
 福島さんは「県政界に残した足跡は色あせない。何とか写真を飾ってあげられないのか」と残念がった。
 坂下さんと同じ宮城野選挙区選出の石川光次郎議長は「自分の感性を大事にし、宮城の政治に新風を吹き込んだ人だ」と振り返った。県議時代、同選挙区で議席を争った村井嘉浩知事は談話で「女性の社会進出が叫ばれる中、その先駆けとして活躍した。本当に残念」と心境を吐露した。
 県選管によると、坂下さんの死去に伴う県議補選は、21年秋に予定される知事選に合わせて行われる。


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2020年05月22日金曜日


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