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ヤマニシ、支援企業選定一時断念 自主再建に方針転換

 会社更生手続き中の東北最大の造船会社「ヤマニシ」(宮城県石巻市)は22日、経営再建を支援するスポンサー企業選定を一時断念し、自主再建に方針を転換すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大で事業環境が不透明になり、候補企業との合意が困難と判断した。
 同社によると、スポンサー選定では3月の1次入札で複数社に絞り込んだ。事業実態の調査期間などを考慮して4月末までの確定期限を5月末に延長したが、今月中旬の最終入札には応札がなかったという。
 今後は収益が見込める船舶修繕と鉄構造物の製造を中心に更生計画案を策定する。6月29日の計画提出期限の延長も検討する。
 主力の新造船事業は更生計画認可後5年以内に再開を目指す。スポンサー選定は経営状態が安定した時期に再開する方針。管財人の松嶋英機弁護士(東京弁護士会)は「自主再建に向けて全力を尽くす」と話す。
 同社は1920年に創業。東日本大震災の津波で被災し、東日本大震災事業者再生支援機構による出資やグループ化補助金の交付を受けたが、減価償却費などで約42億円の債務超過に陥った。1月31日に会社更生法の適用を申請し、2月17日に更生手続き開始の決定を受けた。


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2020年05月23日土曜日


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