宮城のニュース

仙台の小中学校、感染防止に独自策 再開に向け準備着々

生徒の机をペーパータオルで消毒する五橋中の教員

 仙台市立小中学校が6月1日の再開に向け、独自の新型コロナウイルス感染防止策を練っている。文部科学省は机を離すなどの対策を推奨するが、大規模校には空き教室がなく現実的ではない。各校はそれぞれの事情に合わせた「3密」回避策や消毒のルールを作り、準備を進めている。
 若林区の荒町小(児童494人)は午前8時50分の始業時間を学年ごとに5分程度ずらす。目的は校舎の各階にある水飲み場の密集回避。手洗い、うがいの徹底で、休み時間に児童が集中する危険を排除する。
 4〜6年生が220人いる4階の水飲み場は蛇口が23個。1〜3年生160〜170人がいる2、3階は各14個しかない。堀越俊秀教頭は「感染を防ぐには手洗い、うがいをしっかりさせることも欠かせない。授業時間を微妙にずらすことで、密集状態も避けられる」と強調する。
 青葉区の五橋中(生徒638人)は生徒の下校後、教員が毎日、校舎内を消毒することを決め、19日の臨時登校日から実践する。
 塩素系漂白剤を薄めた液をペーパータオルに染み込ませ、教室の机やいす、階段の手すりなどを消毒する。作業時間は15〜20分。佐藤正幸校長は「先生方の負担が増える側面はあるが、少しでも感染のリスクを減らしたい」と語る。
 教室の3密回避は学校の規模により対応が異なる。
 宮城野区の東宮城野小は全校児童187人の小規模校。各学年1学級ずつだが、3〜5年生はそれぞれ30人を超える。狭い教室内で机を離し、一定の距離を保つのは困難で、3学年は視聴覚室、家庭科室、理科室に分かれて授業を受ける。
 ただ、夏場は熱中症の危険があるため、6月末に教室へのエアコン設置が完了した時点で通常に戻す。
 大規模校は苦肉の策を講じる。児童1080人が通う青葉区の錦ケ丘小は1学年5、6学級。使える視聴覚室などは6、7室しかなく、全員が移るのは難しいため交代制を導入する考えだ。
 早坂聖司教頭は「普通教室はどうしても3密になりやすい。1日最低1回は広い教室に移り、感染リスクにさらされる時間を少しでも減らしたい」と話す。
 市教委は各学校に対し、毎朝の検温やマスク着用を児童生徒に徹底するよう呼び掛ける。教室を小まめに換気した上で、狭い空間での歌唱や密集するグループ学習、接触の多い運動を行わないよう促す。


関連ページ: 宮城 社会 新型コロナ

2020年05月24日日曜日


先頭に戻る