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メガソーラー住民が反対 台風19号被災地、大崎・鹿島台に計画

太陽光発電所の建設予定地。既に杉材が伐採された

 昨年10月の台風19号豪雨で被害を受けた宮城県大崎市鹿島台姥ケ沢の近くに大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設する計画に対し、地元住民が反対の声を上げている。4月下旬には「住宅浸水の危険性が高まる」として、市に計画を中止させるよう求める嘆願書を提出した。
 地元住民団体「念仏山太陽光発電計画に反対する会」が市に提出した嘆願書などによると、事業を計画しているのは、再生可能エネルギー事業を展開するコアフィールズ(埼玉県桶川市)。鹿島台木間塚の民有地約4.1ヘクタールを借り、このうち3.5ヘクタールに太陽光パネルを設置する計画で、予定地は既に山林が伐採された。
 計画では、施設の排水路が約300メートル南の姥ケ沢・鈴掛地区に向かって流れる。姥ケ沢・鈴掛では台風19号豪雨で116世帯が床上浸水した。反対する会は「増水時には隣接する行政区を含めて浸水被害が拡大する可能性が高い」と主張している。
 4月22日、市役所を訪れた会の柴和雄代表(70)は「生活再建が道半ばの被災地に追い打ちを掛ける開発を認めないでほしい」と要望。嘆願書を受け取った伊藤康志市長は「重く受け止め、今後の行政指導に当たる」と答えた。
 コアフィールズの中田純一社長は河北新報社の取材に対し「県と市が定める要綱よりも大きな防災調整池を造り、大雨が降っても下流側に影響を及ぼさない計画を立てている。着工時期は未定で住民から理解を得る努力を続ける」と話す。


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2020年05月24日日曜日


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