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わんこそばだけ100万円、冷麺・じゃじゃ麺対象外 盛岡市の観光事業者支援金に不満渦巻く

昨年の全日本わんこそば選手権。盛岡名物として幅広い層に人気があるが、店舗は提供自粛を余儀なくされている

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、名物「わんこそば」を提供する事業者に支援金100万円を給付する盛岡市の経済対策が波紋を呼んでいる。「盛岡三大麺」の中でわんこそばに限定し、冷麺、じゃじゃ麺を対象外としたためだ。二つの麺を扱う店も観光客と外食需要の減少による打撃は深刻で、不満が渦巻く。

 給付は、市内に本社を置く宿泊施設、バス、タクシー、わんこそばの観光関連計約170事業者が対象。1事業者当たり5万〜100万円が支給され、わんこそばは「最高ランク」に位置付けられた。
 支援金を含む一般会計補正予算案を審議した22日の市議会では、議員から「不公平感がある」「じゃじゃ麺と冷麺も観光客の利用が多い」と疑問が噴出した。
 市側は「わんこそばは、4、5月は例年3万人の客が来るのに今年の予約はゼロだった」「コロナ対策をしながらの事業再開は、わんこそばの運営形態では非常に難しい」などと釈明に追われた。
 対象となるわんこそば事業者は3社5店舗。県外客の割合が高く、いずれも自主的に提供を見合わせている。
 市内でじゃじゃ麺店を営む男性店主は「『県外客が多いから』と感染リスクを懸念し、自主休業した同業者も多い。痛みはどこも同じ。行政がわんこそばだけ支援するのはおかしい」と憤る。
 3麺の提供事業者でつくる盛岡三大麺普及協議会は4月下旬、「全体の7割の事業者が半分以下の売り上げになっている」とする調査結果を市に提出した。
 協議会長で、焼き肉・冷麺レストランを展開する中原商店の辺龍雄社長は「市は普段、三大麺を観光産業の枠で扱っている。売り上げの減少幅や休業状況を考慮しながら、3麺とも一定の基準で支援対象にすべきだ」と訴える。
 市観光課の担当者は「じゃじゃ麺、冷麺は(県内の)内需が一定程度あるが、わんこそばはほとんどが外からのお客さんで観光客減少による影響度が大きい」と理解を求める。


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2020年05月25日月曜日


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