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踏切の障害物、雨・雪や人の転倒見極め JR東、横手などに最新型

最新版の踏切障害物検知装置(中央上、JR東日本提供)

 JR東日本は、踏切の事故を減らそうと「障害物検知装置」の最新版導入を進めている。従来のタイプで起きていた雪や雨を障害物と誤認するケースを少なくし、新たに地面から数十センチの低い場所に転倒した人も検知できるようにした。有効性を見極めるため、横手市などの豪雪地帯や、遮断機をくぐろうとするトラブルが多い都市部郊外の7路線の踏切計11カ所をモデルに先行導入。本年度はさらに約80カ所に入れる。

 JR東によると、同社管内の踏切は約6400カ所あり、検知装置は約2850カ所に設置している。列車が接近し、警報機が作動中に踏切上の障害物を察知すると、線路の信号機が点滅。気付いた運転士はブレーキをかける。指令にも情報が伝わる仕組みだ。
 踏切付近を3次元レーザーレーダーでカバーし、障害物を発見するタイプは約830カ所にあり、同社は、複数のレーザー光線を出し、遮られた場合に障害物を感知するタイプからの切り替えを進めている。
 最新版は、雪などを誤認する課題を改善。低い位置の検知は、積もった雪のほか、犬や猫など小動物の進入と取り違える混乱を防ぐため、これまで機能しないようにしていたが、転倒した人の動きを低位置まで追跡できるようにした。
 鉄道業界初のシステムで、重工業メーカーIHIと開発。最新版は今年3月末までに、横手、大仙両市の奥羽線、山形県庄内町の羽越線、青森市や青森県蓬田村の津軽線など11カ所に設置した。JR東の担当者は「踏切事故を減らすため、今後も機能向上に取り組む」と話す。


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2020年05月26日火曜日


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