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東北の上場企業、減益14社・赤字5社 2、3月期は台風やコロナ影響

 東北6県の上場企業が27日までに、未発表の2社を除き2020年2、3月期決算を発表した。金融を除く計24社のうち、純損益が減益となったのは前期(19年2、3月期、全28社)と同じ14社で、赤字も同数の5社だった。東日本大震災の復興需要が落ち着いた建設のほか、昨年10月の台風19号被害や新型コロナウイルスの感染拡大が影響した企業で落ち込みが見られた。
 各社の決算状況は表の通り。純損益は増益が2社にとどまり、2社は赤字から黒字に転じた。黒字から赤字となったのは2社で、3社は赤字幅が縮小した。
 売上高が減収の企業は13社で前期の15社から減少。経常損益の減益も前期(20社)より減って12社で、1社が赤字に転落した。
 純損益について、業種別では製造業が全6社で減益と苦戦した。日東紡(福島市)は昨年の台風19号による福島工場の浸水被害の影響があった。東洋刃物(富谷市)は前期に特別利益を計上した反動で、前期比88%減の大幅減益だった。
 商社・物流は、カメイが大型メガソーラー架台の完工や米国の日系スーパーが好調で増益。減益のサトー商会(仙台市)は、取引先の外食や学校給食が新型コロナの影響を受けた。
 小売りはアレンザホールディングス(HD、福島市)が、岐阜県内のホームセンター事業の統合効果で、赤字から黒字に転換。ゼビオHD(福島県郡山市)は収益性が低下した店舗の減損処理や購買需要の減少などで、純利益が78%減った。
 純利益は東北電力が630億円で最大。燃料価格の下落などが影響して伸びた。ほかにカメイ67億円、日東紡57億円、ユアテック44億円などが大きかった。
 21年2、3月期の業績予想は、新型コロナの影響で13社が発表を見送った。ほかの12社の純損益予想は、増益4社、減益4社、赤字から黒字転換2社、赤字幅の縮小1社だった。
 決算発表を当初の5月13日から27日に延期していた幸楽苑HD(郡山市)は、新型コロナの影響で数値確定に時間がかかるとして当日に再延期を表明。12日に発表予定だったやまや(仙台市)は6月12日に延期している。


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2020年05月28日木曜日


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