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小まめな消灯いま必要? 仙台市役所、感染防止と省エネのジレンマ

仙台市役所と照明のスイッチのコラージュ

 新型コロナウイルス感染症への警戒が続く中、仙台市が職員の感染リスク回避と、省エネとの両立に頭を悩ませている。大半の職員が習慣にする庁舎内の小まめな消灯が、多数が頻繁にスイッチを触るリスクの高い行為になってしまった。省エネの担当課は「感染防止が最優先」としつつも、方針転換までは踏み出せずにいる。
 市は2006年、環境負荷低減に向け、市職員が率先して取り組むための指針「新・市環境行動計画」を策定。市役所や市立学校、公共施設などで取り組む「環境行動」を掲げた。
 エネルギー使用量を減らす具体的な行動として「執務室の照明は昼休みは原則消灯」「共用部分の照明は業務時間外は原則消灯」と明記した。
 市役所内の実態は、行動計画が求める以上の省エネ行動が徹底されている。
 本庁舎各階の給湯室は昼食の洗い物やごみ捨てなどで出入りが頻繁だが、入室のたびに点灯、消灯する職員がほとんど。トイレは就業時間中でも律義に消灯していることが多い。
 市内で感染者が急増した4月以降も大きな変化は見られない。行動計画の旗振り役の市環境企画課は「職員も善かれと思い、小まめに消しているのだろうが、消灯は必要最小限で十分」と話す。
 政府の専門家会議が4日に示した提言は、スイッチやドアノブなど「高頻度接触部位」は特に注意を払うよう求めた。同課は定期的にスイッチを除菌、職員に手指の消毒を呼び掛けているとして、行動計画自体を見直すことまでは予定していないという。


2020年05月29日金曜日


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