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感染防止と疎通を両立 聴覚支援学校でフェースシールド自主製作

フェースシールドをかぶり、生徒の作業を見守る伊藤教諭

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと、宮城県聴覚支援学校(仙台市太白区、児童生徒82人)は6月1日の学校再開に向け、フェースシールドを自主製作している。マスクは口や表情を隠し、手話だけではスムーズに意思疎通できない。「安心して登校してほしい」と願い、教職員が休校中の3月末から取り組んだ。
 耳の不自由な人向けに改良を重ねた。授業中の生徒への飛沫(ひまつ)を防ぎ、補聴器や人工内耳が必要な人も利用できるように頭ではなく、肩で支える形状に変更。現在は作業工程が少なく軽量化した「6型」が主力で、幼稚部や小学部低学年の児童も装着できる。
 材料は学校で使う透明なシートやスポンジ、電気ケーブルなど。慣れると3分で完成するという。製作費は1個250円程度。
 臨時登校日の5月26日には、生徒もフェースシールド作りに初挑戦。板垣昌悦実習助手(56)から製作のこつや注意点を聞き、6型を約1時間で15個作り上げた。
 高等部機械システム科3年の菅野陽文さん(17)は「難しいと思っていたけど、やってみると簡単だった。口の形が見えて使いやすい」と満足した様子だった。
 6月上旬までに6型を100個作り、校内の希望者全員に配るほか、校外にも提供する計画。発案した高等部教諭の伊藤朝子さん(46)は「子どもたちは遠慮して『マスクを外してください』となかなか言えない。フェースシールドをきっかけに、分からないときは相手にはっきり意思表示できるように指導していきたい」と話した。


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2020年05月31日日曜日


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