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気仙沼・内湾の象徴再建、3代目えびす像を奉納

気仙沼市魚町の五十鈴神社に奉納された3代目えびす像
軍に回収された初代
津波で流された2代目。今年1月に海底から引き揚げられた

 宮城県気仙沼市魚町の神明崎から東日本大震災の津波で流失したえびす像が再建され、30日に現地の五十鈴神社に奉納された。内湾地区のシンボルが約9年ぶりに姿を現し、関係者から喜びの声が上がった。
 奉納式には関係者約20人が出席。流失前より一回り大きい高さ約1.8メートル、重さ約300キロの銅像が披露された。
 えびす像では珍しい立ち姿で、脇に抱える魚は以前のタイから、気仙沼市が生鮮水揚げ日本一を誇るカツオになった。仙台市青葉区の勾当台公園にある谷風像などを手掛けた、同市出身の彫刻家翁観二さんが制作を進めてきた。
 初代の像は1932年に建立。太平洋戦争で金属として軍に回収された。88年に神社の氏子らが2代目を復活させたが、震災で流失。2017年に商工、漁業関係者らが「3代目えびす像建立委員会」を設立し、再建を目指してきた。
 建立委の委員長を務める気仙沼商工会議所の臼井賢志名誉会頭(78)は「初代から気仙沼の船の安全を見守ってきたえびす像が復活し、ほっとしている。内湾の象徴であり、観光客にもぜひ見に来てほしい」と話した。
 建立委は7月23日ごろ、市民に像をお披露目する式典を実施する方針。近くの海底で見つかり、1月に引き揚げられた2代目の像も、神社に再建され同じ日にお目見えする予定。
 像と同じく津波で流された、神明崎の「浮見堂」のあずまやや遊歩道の整備も29日に工事が完了した。隣接する公園整備工事などの終了後、一帯が自由に回遊できるようになる。

【動画】3代目えびす像お披露目
https://youtu.be/ZR9obB9kc-I


2020年05月31日日曜日


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