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岩手・花巻温泉郷、静かに再始動 主要宿泊施設6月1日から営業

テーブルの間隔を空けたホテル志戸平の新しいレストラン

 岩手県花巻市の花巻温泉郷で、新型コロナウイルスの影響で休業していた主要な宿泊施設が、6月1日から営業を再開する。いずれも感染防止対策を講じながら、少しずつ受け入れ客を増やしていく構えだ。市も市民向けの値引き制度をつくって後押しする。
 老舗の「ホテル志戸平」は1カ月半ぶりの営業再開となる。岩城修平社長は「予約は少しずつだが入っている。しっかり感染防止対策をしてお迎えしたい」と話す。
 朝夕食会場となるレストランを一新したばかり。目の前で調理するビュッフェ方式が売りだが、当面はコース料理に変更し、座席も減らして対応する。
 来客数は「マイナスからのスタート」(岩城社長)を覚悟し、仙台駅からの送迎バスは運休。回復状況を見て再開させる方針だ。
 市内最大の4館を運営する花巻温泉も「佳松園」「ホテル花巻」の2館に絞って営業を再開する。感染防止策に一工夫加える施設もあり、「愛隣館」は玄関から駐車場への車の移動サービスを当面やめる。
 一足早く30日に再開した「大沢温泉」の湯治屋は、共有空間でのマスク着用と大声での会話禁止を求めている。22日に再開した「悠(はるか)の湯 風の季(とき)」は混雑を避けるため、6月末まで外来入浴の停止を決めた。
 静かに動きだす温泉郷を、花巻市は「市内経済への影響が大きい」(商工観光部)と積極的に支援。独自の休業協力金で下支えするほか、岩手県の制度と組み合わせ、1泊最大3000円を補助する市民向け事業を6月1日に始める。
 すぐに来られない遠方などの温泉ファン向けに、花巻観光協会は「がんばれ花巻応援チケット」を用意。好きな宿泊・飲食施設の先払いチケットを購入し、12月27日まで利用できる仕組みで、協力を呼び掛ける。


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2020年05月31日日曜日


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