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さよなら「やたら」 山形の『町の宝』 135年の歴史に幕

あいさつを終え、「やまがた舞子」から花束を贈られる新関社長(右から3人目)

 山形市の老舗漬物店「丸八やたら漬」が31日で営業を終え、135年の歴史に幕を下ろした。休日となった最終日、名残を惜しむ客が各地からひっきりなしに訪れ、「やたら漬」「おみ漬」「青菜漬」といったなじみの味を買い求めた。
 店を閉じた午後5時、6代目の新関芳則社長(66)が、店頭に社員たちと並び「長い間ありがとうございました。社員一同、次の道に向かって出発します」とあいさつした。
 山形市の主婦小関トヨさん(91)は「山形県外への土産はいつも『やたら漬』と決めていた。クラス会の会場になった建物にも思い出は多い。生まれ育った町の宝がなくなるのは、もったいないし、寂しいけれど、お疲れさまとねぎらいたい」と話した。
 大通りに面した、切り妻造りの店舗兼主屋と蔵は大正期の建築。奥にある明治中期に建てられた畳の蔵座敷は宴会場として親しまれた。国の登録有形文化財に指定され、映画祭や街歩きの拠点にもなった建物群は、いずれも取り壊される公算が大きい。


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2020年06月01日月曜日


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