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宮城の小中高、ようやく新学期 厳戒態勢の教室、喜びと不安

「3密」を避けるため、体育館に机を並べて授業を受ける児童=1日午前9時ごろ、宮城県塩釜市の玉川小

 宮城県内のほとんどの公立小中高校で1日、授業が再開された。新型コロナウイルスの感染拡大防止をにらみ、厳戒態勢の中での新学期スタートとなった。早速部活に汗を流すなど一部で放課後の日常風景が戻った一方、学習の遅れを不安視する声もあった。
 塩釜市の玉川小(児童303人)は感染防止のため、4、5年生の約80人が体育館で授業を受けた。両学年は約40人の1学級ずつ。教室では十分な距離を保てないとして、1カ月程度は体育館に場所を移す。
 教壇に飛沫(ひまつ)感染を防止するためのアクリル板を設置し、黒板の代わりにホワイトボードを使用した。出席確認は声を出さずに手を挙げるだけにし、国語の音読はマスクを着けたまま小声で話すように指導した。
 5年及川羽琉君(10)は「体育館に机があるなんて初めての感覚。場所がどこでも学校で勉強できることがうれしい」と喜んだ。
 石巻市の渡波中(生徒285人)は、生徒に朝の検温結果や体調を記入した健康観察カードを提出させ、感染防止に努める。学校行事は可能な限り実施する方向で検討中。千葉幹雄校長は「規模を縮小するなど柔軟に対応したい」と話す。
 3年色川優花さん(14)は「臨時休校中は友達と過ごす何げない日常のありがたみを感じた。学習の遅れが心配だが、最後の中学校生活を楽しみたい」と張り切った。
 受験を控える高校3年生は約2カ月遅れて始まった新学期に緊張感を漂わせた。
 多賀城高(生徒816人)は公共交通機関で通う生徒が多く、朝の混雑を避けるため「時差登校」に取り組み始めた。
 3年生の教室では生徒が「休校中はどんな参考書を使ってた?」と情報交換したり、参考書を広げて自習したりする姿があった。吉村綾華さん(17)は「学校が再開したことはうれしいが、受験勉強の進め方はどうすればいいのか不安がある」と胸の内を明かした。


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2020年06月02日火曜日


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