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震災前後の街の変化一目で 気仙沼・伝承館がリニューアル再開

南気仙沼駅周辺の街の変化が分かる写真について説明する佐藤館長=2日

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため休館していた宮城県気仙沼市の市東日本大震災遺構・伝承館が2日、再開した。約2カ月の休館を利用し、閑散期の来年1、2月に予定していた展示内容のリニューアルを前倒しで実施した。
 1999、2012、17、19年に、ほぼ同地点から撮影したJR南気仙沼駅周辺の大型写真を新たに展示。震災前後の街の変化が一目で分かるようにした。
 東北大災害科学国際研究所の協力で、震災による津波の動きが分かる映像コーナーも新設。地震発生からの時間軸に沿い、浸水域の変化を市や東北の地図上に赤と青の2色で示した。
 語り部によるガイドは休止し、QRコードをスマートフォンなどで読み取る音声ガイドを用意した。英語や中国語版もある。入館料のキャッシュレス決済にも対応。3回分の入館料で購入できる年間パスポートの販売も始めた。
 2〜5月で86件4245人の見学予約がキャンセルされた。当面は入館時の検温や、間隔を2メートル空けて見学するよう促す目印を床に付けるなどの対策を取る。
 佐藤克美館長(52)は「震災の経験を伝えるため多くの人に来てほしいが、積極的な誘客はまだ難しい。本格的な県外の来館者の受け入れに向け、対策を進めたい」と話す。


2020年06月03日水曜日


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