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青少年健全育成のシンボル再び 陸前高田、震災被害の母子像が復元

関係者が除幕し、約9年3カ月ぶりに姿を現した母子像

 東日本大震災の津波で一部が壊れた岩手県陸前高田市の母子像が復元され、同市民文化会館前に設置された。除幕式が5日、現地であり、優しくほほ笑みながら幼子を抱く姿が約9年3カ月ぶりによみがえった。
 母子像は高純度アルミニウム製で、台座を含め高さ約3メートル。長崎市の平和祈念像で知られる彫刻家の故北村西望氏の作品で、1980年10月に当時の市民会館前に設置された。市内の母親たちの依頼で制作され、同市の青少年健全育成のシンボルとなっていた。
 津波で頭部や背中部分が破損。2018年6月に市内の女性たちが復元を目指して実行委を設立し、修復に必要な約500万円を市内外から集めた。昨年夏から富山県の美術鋳造会社が復元を手掛けていた。
 式には、復元に向けて寄付を募るなどの活動を続けてきた市各種女性団体連絡会のメンバーら約30人が参加。金野ヨシ子会長は「無事復元され、感激している。慈愛に満ちたほほ笑みで、子どもたちを健やかな成長へと導いてほしい」と述べた。


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2020年06月05日金曜日


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