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5月の倒産は過去最少14件 資金繰り支援奏功か 東北

 帝国データバンク仙台支店は4日、法的整理による東北の5月の企業倒産集計(負債額1000万円以上)をまとめた。件数は前年同月比54.8%減の14件で、現在の集計方法となった2000年以降、1カ月としては13年8月の15件を下回って過去最少となった。負債額は34.8%減の23億5700万円だった。
 仙台支店は件数が最少となった理由を「新型コロナウイルスの感染拡大に伴う政府の支援策や、金融機関の積極的な融資が一時的に抑制効果となったのではないか」と分析する。
 県別の倒産状況は表の通り。件数は福島が前年同月と同数で他の5県は減少した。新型コロナ関連は青森市の青森国際ホテル経営の「国際ホテル」(負債約16億円)など3件。東日本大震災関連の倒産は1件だった。
 負債額は国際ホテルの自己破産申請があった青森が約2.7倍と大幅に増えた。福島はほぼ前年並みで、他の4県は67.5〜91.2%の大幅減となった。
 業種別は建設業とサービス業がそれぞれ4件で最も多く、小売業の3件が続いた。原因別は販売不振が12件で大部分を占めた。
 負債額別は10億円超の国際ホテルを除くと規模は比較的小さかった。最多が5000万円未満の8件で、ほかは5000万円以上1億円未満3件、1億円以上5億円未満2件だった。
 仙台支店の担当者は「さまざまな支援策で、新型コロナがなくても厳しかった企業が延命した可能性がある。倒産はいつ増えてもおかしくない」と話した。


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2020年06月05日金曜日


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