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飛沫防いで飲食接客 マスクより粋?和装メーカーがコロナ対策ベール

着けたまま飲食ができるフェイスベール

 歓楽街の飲食店で接客に当たる従業員の安全を守ろうと、山形県米沢市の飲食店と和装メーカーが協力し、口元を覆う布製の「フェイスベール」を作った。感染症予防と飲食のしやすさを両立させ、店のムードを壊さずに接客できる。今月から全国に向け販売され、関係者は仙台市や首都圏での需要拡大も見込む。
 フェイスベールは縦22センチ、横23〜34センチで、縦長の布を3枚重ねたのれんのような形状。着用すれば客や従業員に飛沫(ひまつ)がかかりにくく、中央の布をめくると飲食もしやすい。主に女性向けで、生地は米沢織を使ったタイプもある。色も白や黒、青など豊富だ。
 米沢市内でラウンジなどを経営する「フェリス」の斎藤則子社長が5月、店の営業再開に当たり「マスクを着けて接客するのは抵抗がある。どのように安全を確保したらいいか」と市内の和装メーカー「おとづき商店」に相談。試作と店でのテストを重ね、約2週間でベールを完成させた。
 新型コロナウイルス感染症の影響で、全国の歓楽街は厳しい状況に置かれる。おとづき商店の弟月千恵子専務は6月2日、同市の米沢商工会議所であった製作発表で「夜の街の明かりを消したくない。コロナと付き合いながら営業するきっかけの一つになればいい」と話した。
 関係者は今後、仙台市青葉区の国分町や東京都の銀座など全国の歓楽街に向け、PRを進める。販売元の米沢酒販協同組合(米沢市)の担当者は「艶やかさを保ち、安全に接客できる。山形県外でも広く利用してほしい」と言う。
 1枚2200〜3850円。専用サイトで購入できる。連絡先は同組合0238(23)2131。


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2020年06月07日日曜日


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