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南相馬市職員死亡で調査委「市の帰宅判断が原因とは言えず」 台風19号

 昨年10月の台風19号で災害対応業務に当たった福島県南相馬市職員の大内涼平さん=当時(25)=が帰宅途中に溺死した公務災害で、市が設置した調査委員会(委員長・平間浩一弁護士)が8日、結果を門馬和夫市長に答申した。「帰宅させた市の判断が事故を招いたとまでは認められない」と指摘した一方、即座に警察へ通報しなかったことなどを問題点として挙げた。
 大内さんは昨年10月12日午後6時半から小高区役所で災害対応に当たり、13日午前0時半ごろ、同日朝からの仕事に備え自家用車で原町区の自宅へ向かった。その約10分後、冠水した道路で動けなくなり、車から出た後に水に流されたとみられる。
 調査委によると、大内さんに対し上司は「より安全な別のルートを通って帰るよう具体的に指示した」という。しかし大内さんは普段のルートで帰ろうとし、途中で被災した。
 大内さんは被災後に携帯電話で区役所に連絡。同僚が現場に行ったが、警察や消防と情報共有するまで約1時間20分を要した。
 門馬市長は「結果としては帰らせなければ命を救えたと思う。だが、帰宅させるかどうかの判断はケース・バイ・ケース。二度と起こさないよう安全確保策を積み上げたい」と話した。


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2020年06月09日火曜日


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