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東北の街角景気、4ヵ月ぶり改善 5月はコロナ響き低水準

 東北活性化研究センターが8日発表した6県の5月の景気ウオッチャー調査結果によると、景気実感を3カ月前と比べた現状判断指数(DI、季節調整値)は14.7で、過去最低だった前月より5.0ポイント上昇した。4カ月ぶりの改善となったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で過去3番目に低い水準にとどまった。
 前月は9.7と、比較できる2002年1月以降で最低を記録。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故が起きた11年3月の11.2も下回っていた。
 分野別(原数値)は、家計動向が1.6ポイント上昇の16.1で5カ月ぶりに前月を上回った。企業動向は3.1ポイント上昇の11.4で、4カ月ぶりのプラスとなった。
 経済活動の停滞や外出自粛によるダメージが根強く、ウオッチャーは「業績の先行きが不透明という理由での求人終了が増えている」(人材派遣会社)「時間を短くしたいのでカットだけでいいという客が多く、単価も下がっている」(美容室)と苦境を訴えた。
 2、3カ月先の見通しを示す先行き判断DI(季節調整値)は18.7ポイント上昇の37.3で、4カ月ぶりに改善した。
 政府の緊急事態宣言が東北6県などで5月14日に解除されたことを前向きに捉え「感染に十分注意しながら客回りを始めるため、幾分状況が改善され商品が動く」(寝具販売店)との予想があった。一方「当社の客は中小零細企業が多く、どれだけの企業が持ちこたえられるか見通しが立たない」(コピーサービス業)と厳しい見方もあった。
 センターの担当者は「現状判断指数は過去最低の4月と比べて良くなったものの、厳しい状況に変わりはない。経済活動再開への期待感が大きいが、第2波、第3波を警戒する向きもある」と指摘した。
 センターは内閣府実施の東北分の調査を担当。小売業者など189人のうち168人から回答を得た。


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2020年06月09日火曜日


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