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仙台市、感染防止へ働き方改革 手作りのビニールカーテン、外部とはウェブ会議

感染防止のため、天井からつり下げたビニールで向かい合う席を遮断している職場=仙台市青葉区の市役所上杉分庁舎

 仙台市は新型コロナウイルス感染を防ぐ「新しい生活様式」に合わせた職員の働き方改革を進めている。大人数が机を並べる部署には、向かい合う席との間にアクリル板などを設置し、飛沫(ひまつ)感染を防止。庁内外の打ち合わせはオンライン会議を推奨し、職員研修は少人数に切り替えて接触の機会を少なくする。対策が難しい業務や部署もあり、新たな形の模索を続ける。
 市役所上杉分庁舎7階の子供未来局運営支援課。約50人が在籍する大所帯で、天井から透明なビニールをつり下げて向かい合う席を遮断する。4月下旬に登場した「新兵器」は職員の手作り。「来訪者が多い部署。感染対策が分かりやすくていい」と職員に好評だ。
 市は全職員に勤務中のマスク着用を指示。大人数の職場や会議スペースにはアクリル板などを設置し、感染防止策を手厚くする。内部の打ち合わせは、なるべく広い会議室を使用する。
 外部との打ち合わせは様相が変わった。まちづくり政策局プロジェクト推進課は4月、ウェブ会議システム「ブイキューブ」を取り入れた。公民連携の窓口を担う同課は、企業や大学などとの打ち合わせに積極的に活用し、首都圏などに出張する回数を抑制する。
 各種政策の審議会なども委員が一堂に会する形式が減り、オンラインや書面のやりとりが増えた。経済局はオンライン会議の拡大を見込んで通信回線を増設。市経済企画課の工藤仁司課長は「今後は非接触系の会議が定着する」と見通す。
 職員研修も変わった。課長級研修は例年、対象者全員を集めて1日で行うが、今年は半数ずつ2日間に分ける。新規採用職員の窓口対応研修も部局ごとに行い、参加人数を少なくする。
 市民との接触が避けられない職場も工夫を凝らす。青葉区家庭健康課は保健師が妊産婦や新生児を訪問指導する際、訪問相手の体調の事前把握を徹底する。
 市は「せんだい生活スタイル」と銘打ち、仙台藩祖伊達政宗の名前を頭文字に使い、マスク着用や手洗い・うがい励行、「3密」回避などの新しい生活様式を市民に呼び掛けている。
 市職員は率先垂範する立場だが、市役所内の働き方改革は時差出勤以外は職場ごとの対応にとどまる。市人事課の担当者は「職員数も業務内容も部署ごとに異なり、一律に対応することは難しい」と説明する。


2020年06月12日金曜日


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