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宮城県沖地震42年 備え常に怠らず 県民防災の日に訓練

関係機関から電話で情報を収集する県職員=12日午前9時ごろ、宮城県庁
緊急地震速報が流れ、机の下に潜って身を守るメモリアル交流館の職員=12日午前9時50分ごろ、仙台市若林区

 宮城県沖地震の発生から42年となった12日、宮城県は大規模災害を想定した総合防災訓練を県庁で実施した。新型コロナウイルスの感染を防ぐため、関係者が一堂に会し密となる従来の形を取れず、電話やインターネットを通じて情報共有と連携の在り方を探った。
 県や自衛隊など26団体の計約200人が参加。三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の大地震と大津波が発生し、コロナ禍で人員招集や避難所運営が困難になるとの想定で、午前9時に始まった。
 職員は電話やウェブで各機関から情報を収集。県外出張中との設定で訓練に臨んだ村井嘉浩知事はネット電話アプリ「スカイプ」を使って災害対策本部会議に出席し、沿岸部の状況把握や避難所での感染症対策を指示した。
 訓練の途中で報道陣の取材に応じた村井知事は「東日本大震災を経験した県として、命を守る対策をしっかり進める」と強調。遠隔会議の感触は「災害時に正しく機能するかは分からない。交信途絶も視野に入れた措置を検討する必要がある」と指摘した。
 みやぎ県民防災の日(12日)に合わせた訓練は近年、3000人規模が参加していたが、今年は新型コロナの影響で外部の招集を見送った。
 12日の訓練は、地震発生の翌々日に内陸部で豪雨被害が出たという設定を追加し、午後も実施。人や車が通るため堤防に設けた施設「陸閘(りっこう)」と水門の災害時自動閉鎖システムの運用も一部で開始した。

◎身を守れ机の下に 仙台市内

 仙台市内の小中学校や事業所、公共施設などでは12日、地震発生時に身を守る行動を取る「シェイクアウト訓練」が一斉に行われた。訓練の特設サイトなどを通じ、事前に2万4209人が参加を表明した。
 長町−利府線断層帯を震源に最大震度6強の直下型地震が発生したとの想定で市が実施した。
 若林区のせんだい3.11メモリアル交流館では午前9時半すぎ、職員がスマートフォンで緊急地震速報の警報音を流し、会議室で打ち合わせ中の6人が机の下に身を隠した。
 訓練に参加した飯川晃さん(38)は「緊急地震速報の音を聞くと、東日本大震災の発生当時を思い出す。気を引き締め直すいい機会になった」と語った。
 市は宮城野区の県消防学校を主会場に総合防災訓練を例年通り開催し、関係機関の約150人が連携体制を確認する予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止した。


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2020年06月12日金曜日


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