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防災ヘリ、福島県ゼロ 事故相次ぎ飛行見合わせ

5月に事故を起こした福島県の消防防災ヘリ「ふくしま」(県提供)

 福島県が保有するヘリコプターの事故が連続し、災害時に飛ばせる機体が1機もない非常事態に陥っている。2月に県警ヘリが不時着する事故があり、5月には県消防防災ヘリが接触事故を起こした。他県の応援でしのぐ状況が、本年度末まで続く可能性がある。
 県消防防災ヘリ「ふくしま」は5月3日、郡山市の林野火災の消火活動中、タンクに水を吸い上げるホースに接触し、機体後部の骨格部分にひびが入るなどした。イタリアのメーカーから国内では修理できないと伝えられたといい、運用再開は来年3月ごろになる見通し。
 県警ヘリ「あづま」は2月1日、移植用の臓器を搬送中に郡山市の水田に不時着、大破した。国土交通省運輸安全委員会が事故原因を調査中で、県警は保有するもう1機の「ばんだい」の飛行も見合わせている。
 県消防防災ヘリは災害時の現場確認や救出活動、救急搬送を担うほか、県警ヘリとともに山岳救助に当たる。消防防災ヘリの出動回数は2018年度、78回に上った。
 県は東北の他5県と北海道、新潟県とヘリの運航不能期間の相互応援協定を結んでおり、今後山岳遭難などが発生すれば出動を依頼する。県災害対策課は「大規模災害なら自衛隊の出動を要請する」と述べ、災害対応への影響を極力減らす考えを示す。
 県内では他に、医療用として県立医大付属病院にドクターヘリ、ふたば医療センター付属病院に多目的ヘリも配備されている。


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2020年06月12日金曜日


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