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仙台市、避難所マニュアルの別冊策定 感染対策追加、チェックリスト記載

感染症対策を追加した避難所運営マニュアルの別冊

 仙台市は新型コロナウイルス感染症対策を追加した「避難所運営マニュアル」の別冊を策定した。密閉、密集、密接の「3密」を回避するため、避難所内は世帯ごとに区画を分け、互いの間隔を2メートルずつ空ける。指定避難所だけでなく、地域の公共施設も活用して分散避難に取り組み、住民の感染リスクを低減する。
 A4判15ページ。3密回避や避難者の受け入れ、消毒など5項目あり、手順を踏んで対応できるようチェックリスト形式で記載した。
 避難者が多い場合は指定避難所の体育館のほか、教室や会議室も開放し、避難者の距離を十分に保つ。敷物やテープで世帯ごとに区域を明示することも有効とし、物資の配布は手渡しではなく、各自で持ち出す。
 避難者全員の健康調査を行い、後に感染者が発生した場合に連絡が取れるよう名簿を作成。発熱など体調が良くない避難者は他の避難者と別のスペースに誘導し、感染リスクを下げる。
 指定避難所にスペースを確保できない場合は、市民センターなどの「補助避難所」、住民が自主運営する集会所などの「地区避難施設」を活用する。町内会や学校、市などでつくる避難所運営委員会で事前に協議し、分散避難に備える。
 ハザードマップなどで危険性が低いと判断されれば、在宅避難を呼び掛ける。自宅療養中の感染者の避難場所は別途、市が確保する方針だが、緊急時は避難所に来てしまうケースも想定する。
 市は今月下旬以降、連合町内会長や市職員を対象に別冊の説明会を開催。7月は新型コロナに対応した避難所開設訓練も実施する。
 市防災計画課の田脇正一課長は「感染症対策をより具体的に打ち出した。今後、訓練を重ね、マニュアルの実効性を高めていく」と話した。


2020年06月13日土曜日


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