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客引きの摘発や警告、風俗店「増」居酒屋「減」 仙台・宣言解除1カ月

客足が戻り、風俗店の客引き増加が懸念される夜の繁華街=仙台市青葉区国分町2丁目

 宮城県などで新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言が解除され、間もなく1カ月がたつ。この間、仙台市中心部で摘発、警告を受けた客引きは、宣言前と比べて風俗店が増え、居酒屋は減った。報酬の形態や根拠となる条例の違いが背景にあるとみられ、宮城県警と市は指導、取り締まりを続ける。
 仙台市青葉区国分町の市道で、巡回中の私服警察官に「ガールズバー、キャバクラ」などと声を掛け客引きをしたとして、県警は10日、県迷惑防止条例違反の疑いで、無職少年(19)=本籍青葉区=を現行犯逮捕した。
 県警によると、少年は「コロナの感染拡大で生活費に困り、見よう見まねで始めた」と供述したという。
 国分町では4日にも、私服警察官に風俗店への客引きをした疑いで、無職の男(46)=本籍大分県=が県警に現行犯逮捕された。
 宮城県などで緊急事態宣言が解除された5月14日以降、客引きによる県条例違反容疑で、6人が県警に逮捕された(6月11日現在)。宣言中の4月16日〜5月13日はゼロ、4月15日以前の3カ月半は8人だった。
 逮捕された14人のうち13人は無職で、客引き専門の「フリー」とみられる。報酬は案内先で客が支払った料金に基づく歩合制とみられ、宣言解除とともに活動を再開した可能性が高い。
 捜査関係者は「風俗店などが営業を自粛していた反動が出ている」と分析。政府が県境をまたぐ不要不急の移動の自粛を緩和する目安とする19日以降、数はさらに増える恐れがある。
 市が客引き行為防止条例で規制対象とする市中心部の居酒屋は様相が異なる。対策指導員による勧告は4月が3件、5月は18日以降で11件。3月の60件など昨年度の月平均47.6件と比べ、大幅に減った。
 居酒屋はアルバイトらに客引きをさせる店が多い。市は、経営難でアルバイトを減らし、客引きを見直す店が増えているとみる。
 違反を繰り返した際に氏名や店名を公表する条例の規定が功を奏している面もあるようだ。市によると、店名を公表された店が「条例に反する行為をしている店に金は貸せない」と金融機関からの融資を断られたケースがあったという。
 市の大村仁・市民生活課長は「健全な店を支援し、ルールを破る店にペナルティーを科すことで、違法客引きの撲滅に取り組みたい」と話す。


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2020年06月13日土曜日


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